コロナ禍で家で過ごす時間が多くなった今、
部屋の中にお気に入りの器、
そして、それに入れる可憐で美しい野の一花、
故郷を思わせる素朴な一花があると、
自然と心優しく穏やかな時間が過ごせる様に思います。
料理と器の取り合わせが大切である様に、
花と器の取り合わせもまた然り。
手にした一輪の花を、どの器に入れようか…
花の声、器の声に耳を傾けながら考える時間もまた楽しいものです。
横川志歩 先生
Shiho Yokokawa
<Profile>
東京都生まれ。
2005(平成17)年より花人・川瀬敏郎先生に師事。
全国各地で「なげいれ 花の教室」を開講。
https://nageire.jimdofree.com/(外部リンク)
花:竜脳菊(りゅうのうぎく)、青葛藤(あおつづらふじ)
器:粽掛花入
花:野紺菊(のこんぎく)、野路菊(のじぎく)、竜脳菊(りゅうのうぎく)、白花杜鵑草(しろばなほととぎす)、秋の麒麟草(あきのきりんそう)、丁字草(ちょうじそう)、桜蓼(さくらたで)、水引(みずひき)
器:小花籃(飯塚琅玕斎)
https://tenpyodo.com/products/190723-4/
花:桔梗(ききょう)、竜胆(りんどう)、丁子草(ちょうじそう)、山査子(さんざし)
器:斑唐津壺(桃山時代)
花:杜鵑草(ほととぎす)、岡虎ノ尾(おかとらのお)、錦木(にしきぎ)
器:鼓形花籃(飯塚小玕斎)
花:紅白椿二種(つばき)
器:李朝刷毛目壺(朝鮮時代)
花:黒椿(くろつばき)、虫狩(むしかり)
器:李朝染付牡丹文壺(朝鮮時代)
プロフォトグラファー・江藤徹先生のご協力を賜りまして、
花人・横川志歩先生の「なげいれ」の情景を、
「横川志歩先生の花景色」として、不定期にコラムで掲載させて頂きます。
おうち時間として、皆様に少しでもお楽しみ頂けますと幸いです。
天平堂 今林 崇
Photography
江藤徹 先生
Akira Eto
<Profile>
福岡県生まれ。
1997(平成9)年、カリフォルニア・インターナショナル・ユニバーシティー卒業。
福岡ソフトバンクホークス、ホテルオークラ福岡、西鉄グループのオフィシャルカメラマン。