
土の上の花
2021年5月14日
博多を代表する名物料理「もつ鍋」。
県外からお目当てに来福する方々も後を絶たない。
この激戦区の中で頭角を現すお店が「土の上の花」さんだ。
地下鉄「藤崎駅」の目の前にあり、
「花」と大きく描かれた清潔感ある明るい暖簾が目印となる。
店主の曽我部さんは県外や東京で経営や料理を学んだ後、
「土台なくして花は咲かず」といった思いを込め、
2006(平成18)年に起業された。
一時的な流行を追った経営スタイルに流されない実直な姿勢で、
お客様目線に立った土台作りを貫徹している。
もつ鍋だけでなく、明るい雰囲気でレベルの高い創作料理も楽しめる。
最初の一杯はキンキンに冷えたビール。
喉を越していく感覚に一日の疲れが抜けていく。
間もなくして、季節の前菜盛り合わせが出てくる。
一品一品に対するこだわりと、
本当に丁寧な仕事が垣間見える。
とても美味しい。
(左から)
ジャガイモのクリーム和え、鱚の天ぷら、だし巻き卵、湯葉、レッドキャベツのコールスロー
秋月の本葛を使用した手造りの自家製豆腐
あこだし餡かけを上から掛け、口の中でとろける食感がたまらない。
九州産の鶏のぼんじり焼き
尾骨周りの僅かしかない希少部位。
アラカルトでキムチ胡瓜に韓国のり
サービスで頂いた鮑のバターソース和え
ガーリックトーストと肝の取り合わせも相性抜群。
さりげない真心が本当に嬉しい。
名物となる有明海苔のクリームパスタ
あこだし仕込み、秋月の本葛と福岡県産の小麦を使用。
濃厚でありながら、あっさりとしており、
パスタ専門店を超える高いクオリティ。
これが一番の目玉となる「もつ鍋」
品質管理が徹底された新鮮な九州産黒毛和牛のもつに朝採りされたキャベツやニラがたっぷり。
プルップルで宝石を眺めるような美しい色味。
もつの旨みと野菜の甘みがお互いを引き立て合う。
焼きあごだしによる透き通った深みのある上品なスープ。
この味を一度覚えてしまうと他のもつ鍋は食べられないかも。。
地元の大手百貨店でも取り上げられる。
締めは雑炊か本葛ちじれ麺を選択可。
今回は雑炊を選択したが、旨味が絡まる、ちじれ麺もくせになる。
和菓子職人でもあった曽我部さんの手造りスイーツ
こちらも数種類から選択できる。
現状に満足せず、謙虚さと向上心を持って取り組む姿勢はいつも学ばせて頂く事ばかり。
見えない部分で相当な努力を重ねられている事が高いクオリティから窺える。
家族皆の心が温かくなる本当に大好きなお店だ。
曽我部さんや心あるStaffさんが一丸となって築き上げた土台。
その上には今日も鮮やかな大輪の花が咲いている。
〒814-0011 福岡県福岡市早良区高取2-17-38 エトワール藤崎1F
土の上の花
TEL 092-821-7771
https://hananabe.base.ec/(外部リンク)
※「もつ鍋」の通販もされています。