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 天平堂
禾目天目茶碗(南宋時代)-y1

禾目天目茶碗(南宋時代)

御売却済

舶来の唐物は荘厳な気品によって、古来より時の権力者を魅了してきました。中でも天目茶碗はその象徴的存在です。漆黒の釉面に茶褐色の細い筋が無数に走り、兎の毛のように見える事から中国では「兎毫盞(とごうさん)」と称され、日本では穀物の穂先に見立て、「禾目天目」と呼び親しんできました。端正な造形に、釉薬の流れと焼成の妙が織り成す深い景色が重なり、器は単なる喫茶としての道具を超え、まるで宇宙を覗き込むような鑑賞の対象となります。そこには偶然と必然が交差する窯変の美が凝縮されており、天目茶碗が永く尊ばれてきた理由が静かに宿っています。口縁には銀覆輪が施されており、使用時の口当たりを滑らかに整え、格調高く全体の印象を引き締めています。

商品コード
260108-1
時代
南宋時代
12 - 13世紀
重量
327g
口径
12.6cm
高さ
6.5cm
底径
4.1cm
次第
杉箱(印籠箱)
状態
完品

艶やかな釉薬、理想的な発色、秀抜な焼き上がりと優品の条件を満たしています。

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天目茶碗

天目茶碗とは抹茶を喫する際に用いられる茶碗の一種です。
中国・浙江省と安徽省の境に位置する禅宗の名刹「天目山」には、
鎌倉時代に日本から多くの留学僧が参集しました。
彼らは寺院で日常的に使用されていた黒釉碗を日本に請来し、
「天目」と称した事が名称の由来とされています。
天目茶碗は低く小振りの高台、漏斗状に開いた腰部、内側に僅かに窄んでから外反する鼈口、
高台周辺の露胎等、特有の造形的特徴を備えています。
種類には曜変天目、油滴天目、禾目天目(兎毫盞)、玳玻天目(玳玻盞)、灰被天目等が挙げられ、
口縁には金や銀の覆輪を施した作例が多く見られますが、
これは素地のざらつきによる口当たりの不快感を和らげる為の工夫とされています。
天正年間(1573–92)後半以降、茶碗の主役は次第に高麗茶碗等へ移り、
天目茶碗は儀式的な用途に限定されるようになり、天目台を添えて用いる形式が定着します。
現在、日本で国宝に指定されている茶碗は八点あり、
そのうちの半数近くを天目茶碗が占めています。
すなわち、中国の曜変天目・三碗(静嘉堂文庫美術館、藤田美術館、大徳寺龍光院)、
油滴天目・一碗(大阪市立東洋陶磁美術館)、
玳玻天目・一碗(相国寺承天閣美術館)、
さらに朝鮮の大井戸茶碗「喜左衛門」(大徳寺孤篷庵)、
日本の絵志野茶碗「卯花墻」(三井記念美術館)、
本阿弥光悦作「不二山」(サンリツ服部美術館)を合わせた八点です。
これらの構成からも、天目茶碗が茶碗の最高位として格別の評価を受けてきた事が窺えます。