Special Preview先行紹介
朝鮮半島の粉青沙器の技法を受け継ぎつつ、唐津焼が多様な展開を見せた時期に生まれた三島唐津の一碗です。たっぷりとした量感を備え、茶映りも秀逸で、侘びの美意識を端正に伝えています。柔らかな灰褐色の景色は白象嵌の文様をいっそう際立たせ、全体に静かな気韻を湛えており、当時の茶人たちがこの様式を愛した理由が自然と感じ取れます。
- 時代
- 江戸時代
17世紀前半
- 重量
- 432g
- 口径
- 14.5×14.3cm
- 高さ
- 8.9cm
- 底径
- 5.5cm
- 次第
- 塗箱(桐箱)
- 状態
- ・おおむね良好な状態を保っております
- 入
- ・口縁に入が2本あります(画像参照)
- 金直し
- ・口縁に金直しが4箇所あります(画像参照)
三島唐津
三島唐津とは白象嵌で文様を表現した朝鮮陶磁の三島手と同意匠の唐津焼です。
素地が生乾きの軟らかい間に陰刻や印花で文様を施して白土を埋め込みます。
鉄分を多く含んだ赤土に表現された白象嵌は釉薬を通して雅味が感じられ、
慎ましいながらに華やいだ静かなる品格を備えています。
朝鮮からの渡来陶工により伝承された技法であり、
江戸時代に流行したと考えられます。
南武雄系古唐津が主要な窯場として知られています。









