鋭い端正な造形に美しい青みを帯びた青白磁(影青)です。華南では油質の松等の木材を燃料に用いた為、炎が長い理想的な還元炎を生み出しやすい環境にあった事で、景徳鎮窯を始めとする窯々で焼成されました。
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- 商品コード
- 231122-3
- 時代
- 南宋時代
12~13世紀
- 重量
- 176g
- 径
- 8.7cm
- 口径
- 7.5cm
- 高さ
- 4.4cm
- 次第
- 仕覆
桐箱
- 来歴
- 壺中居
- 状態
- 立ち上がりに僅かな共直しがあります
蓋表に窯疵があります
洗練された造形、美しい釉色、秀抜な焼き上がりと優品の条件を満たしています。
青白磁(影青)は中国国内だけでなく、
平安や鎌倉時代に貿易陶磁として日本にも舶来されており、
富裕層の需要を担いました。
寺院や経塚等からも出土しています。
金銀漆器に倣った合子は女性用の化粧道具として、
紅、白粉、お香等を入れたと推測されており、
現在は茶道具の香合としても珍重されています。
表面は型による繊細な草花文が表現され、
陰影による色調効果は「影青」という名に相応しい釉調です。
壺中居さんのお取り扱いとなる由緒ある来歴です。
青白磁(影青)
青白磁とは白磁の一種で中国では「影青」と呼ばれています。
名称の由来は純白色の磁胎に掛かった青みある透明釉の清涼な趣を、
「月光を浴びて輝く青」と捉えられた事によります。
この青みは釉中に含まれる微量の鉄分が還元焼成されて呈色します。
江西省の景徳鎮窯や南豊窯を始めとし、
広東省、福建省、浙江省、安徽省、河南省においても焼成されました。