侘びた風情が名残りに相応しい名越浄味の鐵欠風炉です。13代大西浄長氏が元禄年間(1688~1704)の作である事を極めています。
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- 商品コード
- 220711-15
- 作者
- 名越浄味
生年不詳~1722(享保7)年
- 重量
- 9,500g
- 径
- 45.0×39.3cm
- 口径
- 28.5×28.2cm
- 高さ
- 26.8cm
- 次第
- 時代箱(杉箱)
13代 大西浄長 識札
- 状態
- 足部に痛みがあります
京都名越家
11代名越善正の子が京都(名越三昌)と江戸(名越家昌)に分家し、
京都名越家を継いだ長男・名越三昌は「浄味」と号し、
それ以降、京都名越家の当主が代々受け継ぐ名前となりました。
京都名越家4代 名越三典 生年不詳~1722(享保7)年
京都名越家4代名越三典は名を昌晴、通称を弥右衛門、号を浄味といいます。
「三典浄味」や「足切浄味」と称されました。
表千家6代覚々斎宗左の好み釜を造り、
享保年間(1716~36)以後は門下の下間庄兵衛が代作を務めたとされます。
京都・寂光寺の梵鐘、遠州好みの「唐銅色紙風炉」等があります。
13代 大西浄長 1866(慶応2)年~1943(昭和18)年
13代大西浄長は12代大西浄典の長男として京都に生まれました。
幼名を清三郎、名を清右衛門、諱を孝信といいます。
幼くして父と死別し、幼少期を母方の樂家で過ごしました。
表千家12代惺斎宗左より「浄長」の号を授かりました。
玉村徳兵衛(大西浄徳)に後見されて数々の釜を残し、
代表作に「圓能斎好み日ノ丸形万歳釜」、「国師丸釜」等が知られています。
謹厳実直な性格で、作風や形においても生真面目な物が多く、
地肌も隅々にまで神経が行き届いています。
釜の変遷に関する著述等も残しました。