豊かな山々、美しい自然景観に恵まれ、古くから文人に愛された歴史が根付く街「湯河原」。渓流沿いに立ち並ぶ老舗旅館の温泉街を抜け、日常の喧騒を忘れさせてくれる閑居「不東庵」を訪ねさせて頂きました。この地は近衛文麿様が保養の為に建てた別荘で、近衛千代子様がお亡くなりになるまでお住まいだったそうです。。
一角に設けられた草庵の茶室「一夜亭」。
煙突のように見える採光の構造で、透明のステンドガラスを横にスライドすると、不東庵を一望できます。
躙り口から茶室へ。
細川護光先生の優しく、穏やかなお人柄を現すような、とても心地良いお点前。
お父様・細川護熙先生の黒茶碗で、至福の一服。
庭には有名な枝垂れ桜。晴耕雨読の下、数々の名器が心静かに生み出され、多くの方々に感動を与えていくと想像するだけで、とても感慨深く思いました。この度は貴重な体験をさせて頂きまして、本当にありがとうございました。