コロナ禍の中、2年間休止された「唐津やきもん祭り茶会」。
GWの活気ある唐津を象徴する一大イベントで、
申込開始後には予約が殺到して、すぐに満席になるという大人気のお茶会です。
席入り前に空を見上げると、太陽の周りに虹が輪になって現れた「日暈(ハロ現象)」が。
3年ぶりの開催を祝福するかのようです。
会場は佐賀県唐津市の「旧大島邸」。
唐津の近代化に尽力した大島小太郎氏の旧宅です。
目にも鮮やかな新緑、
朝鮮の民族衣装・チマチョゴリ、
日常を忘れるかのような演出の数々。
東屋の李朝席では妙行寺ご住職の三隅智城さんが。
いつもの優しい笑顔に癒され、ホッと一息。
とても居心地の良い空間。
15〜16世紀の粉青沙器の数々。
古唐津のルーツを辿りながら、
朝鮮半島のお茶菓子と五味子茶による温かいおもてなし。
粉青沙器の産地、種類、技法と分かりやすく、
とても丁寧にご説明頂きました。
茶室では光明寺ご住職の山西昭義さん。
素晴らしい室礼、笑顔と笑いの絶えないお席。
お茶席といえば、「敷居が高く、マナーが分からないので」という事をよく耳にしますが、
山西さんのお席には、
唐津を訪ねていらっしゃったお客様に楽しんで頂きたい、
少しでもお茶の世界に触れてほしい。
という想いがひしひしと伝わってきます。
昨今は古唐津の茶器や酒器が美術マーケットで高騰しております。
三隅さんや山西さん、唐津を愛してやまない皆様の気持ちが、
古唐津の人気を底上げしているのでしょう。
お見送りも安定のピースサインで。
唐津やきもん祭りは5月5日までです。