花:山芍薬(やましゃくやく)、雄山火口(おやまぼくち)、芒(すすき)、檜(ひのき)
器:朝鮮唐津花入(桃山~江戸初期)
存在感のある力強い朝鮮唐津。
このうつわと渡り合えそうな花を探したところ、
出会ったのが朽ちかけた山芍薬の実。
個性が強いもの同士ですが、
魅力的な組み合わせになったのではないかと思います。
横川志歩 先生
Shiho Yokokawa
<Profile>
東京都生まれ。
2005(平成17)年より花人・川瀬敏郎先生に師事。
全国各地で「なげいれ 花の教室」を開講。
https://nageire.jimdofree.com/(外部リンク)
朝鮮唐津とは鉄呈色の黒飴釉と失透性の藁灰釉を掛け合わせた唐津焼です。
黒飴釉と藁灰釉が溶け合った部分は絶妙な様相を呈した海鼠釉となります。
堂々たる豊満な造形、冴え渡った釉薬、伝世の土味に一目惚れした作品です。
天平堂 今林崇
Takashi Imabayashi
※不定期コラムの為、花の時期が一致しない事もあります。
Photography
江藤徹 先生
Akira Eto
<Profile>
福岡県生まれ。
1997(平成9)年、カリフォルニア・インターナショナル・ユニバーシティー卒業。
福岡ソフトバンクホークス、ホテルオークラ福岡、西鉄グループのオフィシャルカメラマン。