九州で最も登山者が多いとされる「宝満山」。
古来より神が降り立つ山として崇められてきました。
別名の「竈門山」とは頂上付近に遺る竈門岩の伝承によるものと、
山の姿が竈の形に見え、常に雲霧が絶えない様相が竈に見える事に由来します。
大宰府政庁の鬼門封じとして様々な国家的祭祀が営まれてきた事により、
最澄や空海を始め、遣隋使や遣唐使として大陸へ渡る人々は渡航前にこの山に登拝し、
航海の安全と自身が担う国家的事業(入唐求法)の成功を祈願しました。
宝満宮竈門神社は「大宰府鎮護の神」として、古くから崇敬されています。
紅葉の名所としても名高く、
辺り一面が美しく色付き始めていました。
神聖な気配を感じながら、石段を登ると、
待っていたのは嬉しい手水舎のサプライズ。
太宰府天満宮様と同様の心配りに感動します。
宝満宮竈門神社は「縁結び」、「方除け」、「厄除」の神様としてご利益があります。
「100年後のスタンダード」をコンセプトに、
2012(平成24)年に竣工された授与所は、
世界的なインテリアデザイナーWonderwall・片山正通氏による設計です。
洗練されたデザインに魅了されます。
昨今は「鬼滅の刃」のブームから、ファンの聖地として急激に注目を集めています。
お守りにも鬼滅の刃が。
2013(平成25)年、宝満山は重要な国家的祭祀が継承されてきた信仰の山「霊山」として、
その歴史的・文化的価値が認められ、
鳥海山、富士山に次ぐ、全国3例目の国史跡に指定されました。
〒818-0115 福岡県太宰府市内山883
竈門神社
TEL 092-922-4106
https://kamadojinja.or.jp/(外部リンク)