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 天平堂
春海バカラに

春海バカラに

2021年10月8日

花:豌豆、橙
器:春海バカラ

金彩が入り華やかな雰囲気を纏う春海バカラ。
器が纏う、その気配を消さない為には立派すぎない何気ない花が良いかと思い、
今回は豌豆、橙を入れてみました。
いけていると柑橘の花独特の甘い良い香りが辺りに充ちてきて…。
その芳香にしばし浮き世を忘れるほどでした。

横川志歩 先生
Shiho Yokokawa

<Profile>
東京都生まれ。
2005(平成17)年より花人・川瀬敏郎先生に師事。
全国各地で「なげいれ 花の教室」を開講。
https://nageire.jimdofree.com/(外部リンク)

春海バカラに

春海バカラに

春海バカラに

春海バカラに

バカラと日本との出会いは今から約100年前。
大阪の茶道具商・春海藤次郎氏が初めて日本にバカラを輸入した事に始まります。
広い洋間に合うようにデザインされていたバカラ製品は、
日本の狭い茶室や座敷にはそぐわず、
自身がデザインした茶道具や懐石道具を特別注文するようになりました。
遠く離れた異国へ向けて特注する事を断行した勇気と先見性には驚嘆すべきものがあり、
春海商店の美意識を上質な鉛クリスタルガラスで見事に表現した、
バカラ職人達の洗練された腕や完成度の高いデザインは、
現在も多くの人々を魅了し続けています。

天平堂 今林崇
Takashi Imabayashi

※不定期コラムの為、花の時期が一致しない事もあります。


Photography
江藤徹 先生
Akira Eto

<Profile>
福岡県生まれ。
1997(平成9)年、カリフォルニア・インターナショナル・ユニバーシティー卒業。
福岡ソフトバンクホークス、ホテルオークラ福岡、西鉄グループのオフィシャルカメラマン。