初めてまして。
今林寿恵と申します。
今回は天平堂の商品を大切に一つ一つ丁寧にお包みしている布を作成して頂いている、
橋本さんをご紹介させて頂きます。
私が結婚する前に勤めていた会社で同期だった橋本さん。
同期であると同時に親友だった彼女。
布を作成して頂き、かれこれ5年位になるでしょうか。
なぜ、彼女にお願いする事になったかといいますと、
彼女のすごいエピソードがあるからです!
まず、彼女はとても器用な人で、私と会社に勤めている時、
資料を整理するファイルから、書類の整理棚、トイレのカーテンまで、
全部彼女の厚意で手作りしてくれていました。
彼女は会社の為、皆が効率よく仕事が出来る為にと、
自分の仕事を後回しにしてでも、会社のより良い環境作りに力を尽くしていました。
そのクオリティーの高さは本当に凄かったです。
更に私が橋本さんの凄さを感じた決定的な事。
それは、彼女が結婚する時に、既成のウェディングドレスでは満足いかないと、
自らウェディングドレスを手作りしたことです。
彼女は仕事が終わった後、連日徹夜で独学で本等で研究し、
見様見真似で見事、世界に一つしかないウェディングドレスを作りあげたのです!
まさか、本当にウェディングドレスを仕上げてしまうなんて。
ちなみに彼女は言うまでもなく、洋裁学校出身ではなく、経済学部出身です。
そんな彼女の素晴らしい才能、そして誠実な人柄により、
無理を言ってお願いし、
一枚一枚丁寧に布を手作りして頂く事になったのでした。
他の仕事もしていて忙しい彼女ではありますが、
天平堂の為なら、と快く引き受けて頂き、今に至っています。
彼女の器用さを活かし、お品を包む布だけでなく、
水指の蓋や釜の蓋、茶杓を収納する布等、
見事に精巧に作ってくれています。
お店で展示会をする時、時折手伝いにも来てくれているので、
展示会を催した際は是非彼女にも会いに来てみて下さいね。
拙い文章ではありますが、最後までお読み頂きまして感謝申し上げます。
彼女の誠実で温かな人柄が伝わっていると嬉しいです。
「天平の風」は天平堂に関わって下さった方々に感謝を込めて少しずつ綴っていくコラムです。