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 天平堂
仁左衛門

仁左衛門

2021年4月13日

お酒をこよなく愛する義父と二人で食事に出かける。
月に一度の楽しみだ。
昨日に伺わせて頂いたのは、
キャナルシティ博多の近く、
櫛田神社の目と鼻の先にある絶好の場所の「仁左衛門」さん。

仁左衛門-1

店主の藤田さんは「博多の男」という言葉がぴったりで、
とにかく漢気に溢れている。
困っている人を見過ごせない温かさ、
気前が良く、竹を割ったような性格だ。
若い頃は相当にやんちゃだったのかもしれない。

「仁左衛門」という屋号は黒龍酒造の名酒に由来する。
藤田さんは料理(肴)とお酒のバランスにとことんこだわり、
お酒好きにはたまらない。
他では手に入らないようなプレミアム酒の取り揃えは圧巻。
マイスターの女将さんが料理と相性が良いお酒を取り合わせてくれるのも嬉しい。

仁左衛門-2

素材の持ち味を最大限に引き出した絶妙な味付けで、
とにかく美味しい。
原価率を無視した最高の食材を仕入れ、
ご来店されるお客様の笑顔を最優先に考えられている。
大将の魚の目利きは業界でも定評があり、
料理、お酒、器と本当に素晴らしい。

「トコブシ」 器:柿右衛門梅鳥文小鉢(江戸中期)

仁左衛門-3

「タイラギ」 器:赤絵福字皿(永樂善五郎氏)

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「蕗」 器:七官青磁小皿(明時代)

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「ホタルイカの酢味噌和え」に、ますますお酒が進む。

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「お造り」 器:色鍋島水仙文皿(11代 今泉今右衛門氏)

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北大路魯山人の染付竹林文徳利で頂く、黒龍「八十八号」は格別。

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さりげなく出てくる「フルーツトマト」も絶品。甘味が凝縮されている。

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カウンターには大将の趣味でもある美術品(漢時代の灰陶と緑釉)が。
アートに囲まれた贅沢な時間。

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一本釣りで漁獲された「キンキ」

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「アカムツ(のどぐろ)」 器:古染付芙蓉手皿(明時代末期)

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地元のお客様は元より、関東や関西圏から予約して通う食通も多い。
旬の食材、美酒。
知る人ぞ知る名店、仁左衛門さんでしか味わえない極上の博多の味がある。

仁左衛門-13

〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町3-14
仁左衛門
TEL 092-282-3237