月明かりの下に波を疾走する兎を表現した天啓赤絵小皿です。兎は飛び跳ねる姿から飛躍、多産な事から豊穣と繁栄、月に棲んでいる事からツキ(幸運)を招くと云われています。
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- 商品コード
- 251213-4
- 時代
- 明時代
17世紀前半
- 重量
- 160g
- 口径
- 14.6cm
- 高さ
- 3.0cm
- 底径
- 6.8cm
- 次第
- 桐箱
- 状態
- 完品(口縁に虫喰があります)
染付と色絵の調和が美しく、良好な状態を保っています。

天啓赤絵
天啓赤絵とは明時代末期の天啓年間(1621-27)を中心に景徳鎮民窯で焼成された色絵磁器です。
染付の下絵に赤、緑、黄、黒等の色彩を焼き重ね、
洒脱で味わい深い自由闊達な作風に特徴があります。
万暦帝の崩御により景徳鎮官窯は閉鎖され、生産の主導権は民窯へと移りました。
官窯に従事していた陶工達も生活の為に民窯へ流れ、
そこで官窯の気品を思わせる優品を数多く生み出しました。
こうした作品群は天啓赤絵を始め、茶陶として珍重される古染付や祥瑞に分類されます。
天啓赤絵には素地と釉薬の収縮率の差によって釉薬が剥落し、
胎土が露出する現象がしばしば見られます。
虫が喰ったように見える事から「虫喰」と呼ばれ、
口縁や角部等の釉薬が薄く掛かった部分に多く生じるのが特徴です。
本来であれば欠点とされ得るものですが、茶人達はそこに自然の雅味を見出し、
粗笨の中に宿る美として評価しました。







