牡丹に鳥文を題材とした厚手の南京赤絵です。乳白色の白磁素地が五彩を引き立て、見込みに施された横縞の削りが器形を特徴付けています。牡丹はどの花よりも優雅で豪華である事から「百花の王」と名付けられ、古くから詩歌、文学、絵画の題材とされてきました。時代の段箱からも大切に伝世されてきた様子が窺えます。
お問い合わせ
- 商品コード
- 250301-1
- 時代
- 明~清時代
17世紀
- 重量
- 約 287g(1客あたり)
- 口径
- 約 13.2cm
- 高さ
- 約 3.8cm
- 底径
- 約 8.2cm
- 次第
- 時代段箱(桐箱)
- 状態
- 完品
色絵の発色、焼き上がりも良好で、素晴らしい状態を保っています。1客のみ、やや灰色を帯びていますが、さほど問題とはなりません。
南京赤絵
南京赤絵とは明時代末期から清時代初期に景徳鎮民窯で焼成された五彩磁器です。
狭義には天啓赤絵や色絵祥瑞とは区別される傾向にあります。
名称の由来は明王朝の都が南京にあった事から、
中国から渡来した色絵(五彩)磁器という漠然としたものです。
透明度のある乳白釉を掛け、色絵のみで構成されているものが多く、染付はあまり使用されません。
欧州向けは主に壺、盤、水注、花瓶、大徳利、蓋物等の大作が中心を成し、
日本向けは食器や茶道具により構成されています。