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 天平堂
Gosu-Akae Large Dish with Design of Lion(Ming Dynasty)-y1

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)

500,000(税込)

好画題の唐獅子文を主題とした呉須赤絵の優品です。乳白色の磁胎に燃えるような赤を基調に緑や青色が配され、洒脱な筆捌きに魅了されます。自由奔放で飾らない雰囲気の作風は茶人間で人気を博しました。同様の図柄の作品が東京国立博物館や出光美術館に確認できます。

⇒ 東京国立博物館(外部リンク)

商品コード
241007-4
時代
明時代末期
17世紀前半
重量
1,270g
口径
33.3cm
高さ
7.2cm
底径
17.2cm
次第
時代箱
アクリル皿立て
状態
完品

赤絵の擦れや色釉の剥離もなく、美しい様相を保っています。焼成の具合で釉薬の一部が煮え、灰色を呈していますが、粗笨な趣に美を見出される呉須赤絵ですので、許容の範囲とも捉えられます。

Photo Gallery

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明時代


呉須赤絵とは明時代末期を中心に福建省南部の漳州窯で焼成された色絵磁器です。
その様式は景徳鎮民窯の古赤絵や金襴手の系譜を引いています。
輸出港である広東省の汕頭港に因んで欧米では「スワトウ・ウェア」と呼ばれています。

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)-1

獅子には魔除けの力があるとされており、
牡丹と組み合わせた「唐獅子牡丹」、玉と戯れる「玉取獅子」が有名です。
「牡丹に獅子」とは取り合わせの良い例えを指します。

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)-2

艶やかな赤絵が乳白色の磁胎を引き立てています。

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)-3

赤い丸文を配した「赤玉」は茶人間で好まれました。

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)-4

砂を敷いて器物を焼成していた為、
底部に砂が付着しているのも特色の一つです。
日本の茶人は粗笨な味わいに自然の雅味を見出しました。

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)-5

同様の図柄の作品が出光美術館に所蔵されています。

呉須赤絵唐獅子文大皿(明時代末期)-6


呉須赤絵

呉須赤絵とは明時代末期を中心に福建省南部の漳州窯で焼成された色絵磁器です。
その様式は景徳鎮民窯の古赤絵や金襴手の系譜を引いており、
そこから展開されたものと捉えられています。
基本的に染付は下地に用いられず、乳白色の失透釉が内外に厚く施されています。
上絵付けは赤色を基調に緑や青色が加えられ、
自由放胆で荒々しいまでの伸び伸びとした描写には一種の風格さえ感じられます。
稀に赤玉文様に金箔を上絵付けしている事があります。
焼き上がりは全体的にボテボテとした甘い作品が多く目立ちます。
砂を敷いて器物を焼成していた為、底部に砂が付着しているのも特色の一つです。
文様が表現された構図には日本語の「天下一」の文字銘やアラビア文字を描いた例もあり、
東南アジアから日本を主商圏としていた背景が窺えます。
中でも呉須赤絵を好んで珍重したのは日本であり、
日本の茶人は玉取獅子鉢や魁手鉢を特に高く評価しています。


呉須手

呉須手とは明時代末期を中心に福建省南部の漳州窯で焼成された粗製磁器です。
呉須赤絵、呉須染付、餅花手等の作品が知られており、
東南アジアから日本を主商圏としていました。
輸出港である広東省の汕頭港に因んで欧米では「スワトウ・ウェア」と呼ばれています。
名称の由来は書画の達人とされる宋時代の文人・趙子昴の名を逆さまにして、
絵の下手なものを「昴子」と呼び、これが「呉須」に変化したとも考えられていますが、
江戸時代には中国南方を漠然と「呉」と呼んでいた事から中国南方の焼物という意味で、
「呉須手」と呼ぶようになったという説が最も有力視されています。
「呉須」の文字が最も一般的に用いられていますが、
元来は「呉州」、「呉洲」の当て字で主に明治~大正時代に使用されるようになりました。