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 天平堂
Tea Bowl(9th Chozaemon Ohi)-y1

茶碗(9代 大樋長左衛門)

御売却済

手捏ねによる巧みな造形と鋭い箆削りが特徴的な品位ある飴釉茶碗です。掌中に収まる絶妙な手取りで、黒色を帯びた窯変が深みのある景色を生み出しています。裾部に「長左衛門」銘が入っています。

商品コード
240818-4
作者
9代 大樋長左衛門
1901(明治34)年~1986(昭和61)年
重量
242g
胴径
12.5cm
高さ
8.2cm
底径
5.2cm
次第
御物袋
共箱
共布
状態
完品

使用感のない良好な状態を保っています。

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9代 大樋長左衛門 1901(明治34)年~1986(昭和61)年

9代大樋長左衛門は8代大樋長左衛門の次男として石川県に生まれました。
本名を長次郎、名を長左衛門、号を陶土斎といいます。
1917(大正6)年、石川県立工業学校窯業科を卒業後、父に師事して作陶に精進しました。
1923(大正12)年、金沢市東山公園麓の松林の中に工房「芳土庵」を設立しました。
1927(昭和2)年、9代大樋長左衛門を襲名しました。
大徳寺488世全提要宗より「大樋」印を授かりました。
1930(昭和5)年、宮中、大宮御所の茶室用品の御用命を受けました。
1935(昭和10)年、宮中、大宮御所、秋泉御茶室用御茶碗の御用命を受けました。
1936(昭和11)年、茶碗12ヶ月作陶展を開催しました。
1940(昭和15)年、内閣総理大臣・近衛文麿より自筆の「長左衛門」金印を授かりました。
1942(昭和17)年、工芸技術保存作家の指定を受けました。
1958(昭和33)年、日本工芸会正会員となりました。
1970(昭和45)年、裏千家15代鵬雲斎宗室より「陶土斎」の号を授かりました。
1973(昭和48)年、日本陶芸展に推薦招待され、「数印黒楽茶碗」を出品しました。
手捏ねによる樂焼本来の伝統的手法を忠実に守って歴代の中でも優れた陶才を発揮し、
「近代における茶盌造りの名手」と称され、
江戸時代から続く大樋焼の茶陶技術は非凡の境地を示しました。
胎土には歴代が使用した大樋村の陶土に信楽土が混合されており、
ねっとりとした飴釉(鉄釉を酸化焔焼成)や薄造りの茶碗に特色があります。
4代以降に本格的に取り組まれた黒樂茶碗の胴に垂れ幕のように白斑が生じた漆黒釉は「幕釉」と呼ばれ、
たっぷりと黒釉を二重掛けした「黒幕釉」は高い評価を受けています。