左手に小壺を持ち、前腕に鞄を下げた唐加彩の可憐な美人です。古代中国の人々は人間の霊魂は不滅であると考え、被葬者が死後の世界で充足した生活が送れるように奉仕する明器として焼成されました。唐時代は陶俑の中でも最も華麗な時期です。押型成形により前面と背面を張り合わせ、白化粧した上に彩色を施します。巧みな線刻により衣服の柔らかな線が効果的に出ており、希少な青色を始めとし、朱、緑、黒の彩色を残しています。
- 時代
- 唐時代
7~8世紀
- 重量
- 297g
- 径
- 8.4×5.2cm
- 高さ
- 23.4cm
- 次第
- 台
桐箱(張込箱)
- 来歴
- 壺中居
- 状態
- 完品
彩色も残し、良好な状態を保っています。