自然の深層と核心に迫った千住博氏の代表作「ウォーターフォール」。モノトーンの崖を背景にした直瀑とほとばしる飛沫、全ての生命の源である水の奇跡的な一瞬を捉えています。作品を目の前にした時の壮大な世界観、神聖で崇高な雰囲気は日々の喧騒を忘れ、心を癒してくれます。
- 作者
- 千住博
1958(昭和33)年生
日本芸術院会員
- 画面サイズ
- (縦)111.8×(横)111.8cm
- 額装サイズ
- (縦)136.0×(横)133.7cm
- 種類
- リトグラフ
ed.170
- 制作年
- 2005(平成17)年
- 次第
- 額装
- 状態
- 良好
千住博 1958(昭和33)年生
千住博は東京都に生まれました。
1982(昭和57)年、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業しました。
1984(昭和59)年、東京藝術大学大学院修士課程を修了しました。
1987(昭和62)年、東京藝術大学大学院後期博士課程単位取得満期退学しました。
1989(平成元)年、マンリー市立美術館で「ジ・エンド・オブ・ドリーム」展を開催しました。
1990(平成2)年、神奈川県立近代美術館で「収蔵作品による近代日本画の歩み」展を開催しました。
1993(平成5)年、ニューヨークの美術誌「ギャラリーガイド」の表紙に選出されました。
マックスウェルデビッドソンギャラリーで「Flatwater」展を開催しました。
1994(平成6)年、山中湖高村美術館で「千住博1980‐1994」展を開催しました。
「星のふる夜」が第4回「けんぶち絵本大賞」を受賞しました。
第7回MOA岡田茂吉賞優秀賞受賞しました。
1995(平成7)年、台北市美術館で「千住博」展を開催しました。
第46回ヴェネツィアビエンナーレで名誉賞を受賞しました。
1996(平成8)年、彫刻の森美術館で「千住博 Waterfalls & Glasses」展を開催しました。
1997(平成9)年より大徳寺聚光院の襖絵制作に取り掛かります。
1998(平成10)年、広島市現代美術館収蔵「八月の空と雲」が紺綬褒章を受章しました。
2000(平成12)年、「両洋の眼展/21世紀の絵画」出品作品「ライフ」が河北倫明賞を受賞しました。
2002(平成14)年にジャパンソサエティーとアジアソサエティーで「ニューウェイオブティー」展、
ソウル国立現代美術館で「水墨の香り」展に参加しました。
第13回MOA岡田茂吉賞大賞を受賞しました。
2003(平成15)年に大徳寺聚光院別院の襖絵が完成し、
東京国立博物館の「大徳寺聚光院の襖絵」展で一般公開しました。
新潟県立万代島美術館で「絵画の現在」展、熊本市現代美術館で「現代『日本画』の精華」展、
岡崎市美術博物館で「現代の日本画‐その冒険者たち‐」展を開催しました。
グランドハイアット東京に「ウォーターフォール」壁画を制作しました。
2004(平成16)年に羽田空港(東京国際空港)第2旅客ターミナルのアートディレクションを担当しました。
2005(平成17)年に第44回ミラノサローネ「レクサス・Lフィネス」に、
コラボレーションアーティストとして参加しました。
福岡アジア美術館で「大徳寺聚光院別院襖絵七十七枚の全て」展を開催しました。
2006(平成18)年に第6回光州ビエンナーレに出品、
ベネッセアートサイト直島で「直島スタンダード2」展、
山種美術館で「千住博」展を開催しました。
ジャガー・ルクルト「レベルソ」誕生75周年特別限定モデルの文字盤をデザインしました。
2007(平成19)年に富山県立近代美術館で「山種美術館所蔵名品」展、
松本市立美術館で「百柱をたてる‐空即是色・千住博‐」展、
サンダラムタゴールギャラリーで「Haruka Naru Aoi Hikari」展を開催しました。
フィラデルフィア松風荘の襖絵(ウォーターフォールシリーズ)が完成しました。
2008(平成20)年、「液晶絵画」展を開催しました。
(三重県立美術館、国立国際美術館、東京都写真美術館を巡回)
赤坂サカス赤坂Bizタワーの陶板壁画「四季樹木図」を制作しました。
東京メトロ副都心線・新宿三丁目駅の陶板壁画「ウォーターフォール」を制作しました。
2009(平成21)年にサンダラムタゴールギャラリーで「New Light from a Far」展、
「Out of Nature」展を開催しました。
2010(平成22)年、岐阜県立美術館で「20世紀美術への招待状」展、
高崎市タワー美術館で「佐久市立近代美術館名品」展、
香川県立東山魁夷せとうち美術館で「千住博 青の世界‐東山魁夷からの響き‐」展を開催しました。
「APEC 2010 首脳会議」の会場構成を担当しました。
羽田空港(東京国際空港)新国際線旅客ターミナル並びに拡張した第2旅客ターミナルの、
アートディレクションを担当しました。
2011(平成23)年、JR博多駅のアートディレクションを担当しました。
「軽井沢千住博美術館」が開館しました。
熊本市現代美術館で「水・火・大地 創造の源をもとめて」展、
香港アートセンターで「Vision of Nature, Lost and Found, in Asian Contemporary Art」展を開催しました。
第5回成都ビエンナーレに出展しました。
グッチ創設90周年を記念する金閣寺方丈でのアーカイブ展「時の贈りもの」を監修しました。
2012(平成24)年、サンダラムタゴールギャラリーで「CLIFFS」展を開催しました。
OUBセンターの陶板壁画を制作しました。
「日本舞踊×オーケストラ‐伝統の競演‐」の舞台美術を担当しました。
2013(平成25)年にオペラ「KAMIKAZE」の舞台美術、大正大学さざえ堂のアートディレクションを担当しました。
KITTE開業記念アートプロジェクト「想い桜」を監修しました。
「プレリュード」(花柳壽輔、坂東玉三郎主演)の舞台美術を担当しました。
回向院の障壁画を制作しました。
サンダラムタゴールギャラリーで「Day Falls/Night Falls」展、
佐川美術館で「千住博が描く源氏物語展‐平安王朝の空を見つめて‐」展を開催しました。
2014(平成26)年、オペラ「夕鶴」の舞台美術を担当しました。
2015(平成27)年、サンダラムタゴールギャラリーで「Day Falls/Night Falls」展を開催しました。
JR女川駅・駅舎タイルの壁画を制作しました。
第56 回ヴェネツィアビエンナーレ「Frontiers Reimagined」展に出品しました。
故宮博物院南院プロジェクトが完成しました。
2016(平成28)年、大徳寺聚光院に奉納した襖絵を狩野永徳の国宝障壁画と共に一般公開しました。
薬師寺東院堂で「水と光の幻想」展を開催しました。
外務大臣表彰を受章しました。
2017(平成29)年、サンダラムタゴールギャラリーで「地の果て」展を開催しました。
イサム・ノグチ賞を受賞しました。
2018(平成30)年、フィラデルフィア日米協会で優秀芸術賞を受賞しました。
高野山真言宗総本山・金剛峯寺の大主殿2部屋の襖絵が完成しました。
富山県美術館で「高野山金剛峯寺襖絵完成記念千住博」展を開催しました。
日米特別功労賞を受賞しました。
2021(令和3)年、「瀧図(高野山金剛峯寺襖絵)」に対し、恩賜賞、日本芸術院賞を受賞しました。
2022(令和4)年、日本芸術院会員となりました。
日本画の存在やその技法を世界に認知させて真の国際性を持った芸術領域にすべく、
絵画制作のみならず、講演や著述等の幅広い活動を行っています。
自然の側に身を置くという発想法を日本文化の根幹と捉え、自身の制作活動の指針としています。
代表作の「ウォーターフォール」は、1995(平成7)年のヴェネツィア・ビエンナーレで名誉賞を受賞しており、
絵画作品としては東洋人として史上初となります。
弟は作曲家の千住明、妹はヴァイオリニストの千住真理子、
父は工学博士の千住鎮雄、母は教育評論家でエッセイストの千住文子です。