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 天平堂
竹一重切花入(12代 黒田正玄)に

竹一重切花入(12代 黒田正玄)に

2021年8月21日

花:深山苧環、白雲木
器:竹一重切花入(12代 黒田正玄)

千利休が天正18年の小田原攻めに同道した際、
伊豆韮山の竹を用いて作ったのが、一重切の始まりと言われています。
一重の切り込みを入れた簡潔な作りなので、
花、そして、その入れ方もやはり簡潔にすっきりと。
利休七選花の一つ、白雲木を入れました。

横川志歩 先生
Shiho Yokokawa

<Profile>
東京都生まれ。
2005(平成17)年より花人・川瀬敏郎先生に師事。
全国各地で「なげいれ 花の教室」を開講。
https://nageire.jimdofree.com/(外部リンク)

竹一重切花入(12代 黒田正玄)に

竹一重切花入(12代 黒田正玄)に

竹一重切花入(12代 黒田正玄)に

竹一重切花入(12代 黒田正玄)に

南紀粉河(和歌山県)に黒田正玄氏が自ら赴いて選定した、
こだわりの竹が用いられています。
切り取った竹は水分が抜けるまで乾かし、炭火で燻して油分を抜いていきます。
その後、天日に干して白っぽい色になったところから、更に約5年寝かせます。
この長い工程を経た後、黒田正玄氏の手によって命が吹き込まれます。
千家十職の伝統を背に、
素材の美しさが季の花を優しく受け止めてくれます。

天平堂 今林崇
Takashi Imabayashi

※不定期コラムの為、花の時期が一致しない事もあります。


Photography
江藤徹 先生
Akira Eto

<Profile>
福岡県生まれ。
1997(平成9)年、カリフォルニア・インターナショナル・ユニバーシティー卒業。
福岡ソフトバンクホークス、ホテルオークラ福岡、西鉄グループのオフィシャルカメラマン。