小林東五
Togo Kobayashi
小林東五 1935(昭和10)年生
小林東五は小林全鼎(雲道人)の長男として京都に生まれました。
父に師事して漢籍、書道、篆刻を学びました。
1973(昭和48)年、渡韓して高麗陶磁を制作しました。
1981(昭和56)年、長崎県対馬に「對州窯」を築窯しました。
古稀をもって陶芸活動を終了した後は文人として生活しています。
井戸、粉引、三島、刷毛目といった李朝陶磁を継承する第一人者であり、
多くの名品は蒐集家の垂涎の的とされています。
小林東五氏の精神性と作品
儒教では仏教の「無」に当たる表現を「虚」や「白」としています。
道教では「玄」となり、
同じく各自の深奥の境地を示した小林東五氏の精神性ともいえます。
東五氏の作品には陶印がありません。
元来の朝鮮陶工達は作者印を入れなかったというのが理由の一つです。