金谷五良三郎
Gorosaburo Kanaya
金谷五良三郎
金谷五良三郎は京都を代表する錺鋳物師です。
初代金屋五郎三郎は屋号を「金屋」と称して銅器着色法を工夫し、
緋銅色は特に称賛を博して「五良三色」と謳われるようになりました。
豊臣秀吉に命ぜられて茶道用火鉢を「五良三郎色」で造ったところ、
大いに賞美を受けて比類ない誉を得ました。
以後、家伝の秘術として歴代相伝に受け継がれていきます。
8代金屋五良三郎は尾州徳川公の御用達となって寵遇を受け、
「五良三」と言えば銅器の別称とさえなりました。
9代金谷五良三郎は歴代中の名匠で斯業振興に尽力しました。
内外博覧会で多くの賞牌を受け、
この代に故あって「金屋」を「金谷」と改めました。
11代金谷五良三郎は「金谷五良三郎」の商標登録を受けました。
初代 金屋五良三郎(道円) 1581(天正9)年~1668(寛文8)年
2代 金屋五良三郎(日随) 1716(享保元)年没 71歳
3代 金屋五良三郎(即円) 1778(安永7)年没 91歳
4代 金屋五良三郎(円心) 1771(明和8)年没 65歳
5代 金屋五良三郎(一良) 1816(文化13)年没 77歳
6代 金屋五良三郎(宗円) 1824(文政7)年没 45歳
7代 金屋五良三郎(一乗) 1847(弘化4)年没 54歳
8代 金屋五良三郎(日円) 1873(明治6)年没 64歳
9代 金谷五良三郎(良器) 1889(明治22)年没 54歳
10代 金谷五良三郎(日祐) 1901(明治34)年没 32歳
11代 金谷五良三郎(道器) 1928(昭和3)年没 58歳
12代 金谷五良三郎(常行) 1946(昭和21)年没 44歳
13代 金谷五良三郎(作善)
14代 金谷五良三郎(鷹司) 1932(昭和7)年生
14代金谷五良三郎は13代金谷五良三郎の長男として生まれました。
1989(平成元)年、14代金谷五良三郎を襲名しました。
15代 金谷五良三郎 1940(昭和15)年生
15代金谷五良三郎は13代金谷五良三郎の子として京都に生まれました。
2005(平成17)年、15代金谷五良三郎を襲名しました。
2006(平成18)年、京都府伝統産業優秀技術者表彰を受けました。