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 天平堂

Special Preview先行紹介

ぐい呑(2客 / 14代 今泉今右衛門)

御売却済

吹墨と薄墨をベースに墨弾きとプラチナ彩を施した品位あるぐい呑です。本人作は彫銘「今右衛門」となるのですが、これは記念的に造られた作品である為、それぞれ墨色と染付で「今右衛門」と記されています。

商品コード
240505-24
作者
14代 今泉今右衛門
1962(昭和37)年生
人間国宝
重量
約 52g(1客あたり)
口径
約 5.5cm
高さ
約 4.7cm
底径
約 3.3cm
次第
共箱
共布
状態
完品(無傷)

未使用の良好な状態を保っています。

Photo Gallery

14代 今泉今右衛門 1962(昭和37)年生

14代今泉今右衛門は13代今泉今右衛門の次男として佐賀県に生まれました。
本名を雅登といいます。
1985(昭和60)年、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科(金工専攻)を卒業しました。
1988(昭和63)年、鈴木治に師事しました。
1990(平成2)年、父に師事して色鍋島の技術の研鑽に努めました。
1996(平成8)年、佐賀県美術展で知事賞を受賞しました。
一水会陶芸部展で一水会会長賞を受賞しました。
財団法人今右衛門古陶磁美術館学芸員に就任しました。
1997(平成9)年、出石磁器トリエンナーレで受賞しました。
西部工芸展で鹿児島放送局賞を受賞しました。
1998(平成10)年、一水会陶芸部展で一水会会長賞を受賞しました。
佐賀銀行文化財団新人賞を受賞しました。
日本伝統工芸展で工芸会会長賞を受賞しました。
日本工芸会正会員となりました。
佐賀新聞文化賞奨励賞を受賞しました。
2002(平成14)年、14代今泉今右衛門を襲名しました。
色鍋島今右衛門技術保存会会長に就任しました。
財団法人今右衛門古陶磁美術館理事長に就任しました。
一水会陶芸部展で会員優賞を受賞しました。
2004(平成16)年、日本伝統工芸展で東京都知事賞を受賞しました。
2008(平成20)年、MOA岡田茂吉賞優秀賞を受賞しました。
2009(平成21)年、紫綬褒章を受章しました。
2010(平成22)年、日本工芸会理事に就任しました。
2012(平成24)年、日本工芸会西部支部幹事長に推挙されました。
日本陶磁協会賞、佐賀新聞賞を受賞しました。
2014(平成26)年、有田陶芸協会会長に就任しました。
重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定されました。
江戸時代から伝わる白抜き技法「墨はじき」に新風を吹き込んで、
絶妙な白の世界「雪花墨はじき」、墨はじきを重ねていく「層々墨はじき」等を創出し、
プラチナ彩を加える事で現代色鍋島の追及に旺盛な制作活動を展開しています。


吹墨

吹墨とは呉須を霧吹き状に吹き掛ける装飾技法です。
線書きや濃みではできない濃淡やグラデーションを表現する事ができます。
明時代末期の古染付が起源とされ、
初期伊万里においても影響を色濃く受けて再現されました。


薄墨

薄墨とは薄墨色の絵具を霧吹き状に吹き掛ける装飾技法です。
線書きや濃みではできない濃淡やグラデーションを表現する事ができます。
明時代末期の古染付が起源とされ、
初期伊万里においても影響を色濃く受けて再現されました。


墨弾き

墨弾きとは染付磁器に白抜き文様を表現する技法です。
素焼きした器面に濃く磨った上等の墨で白く抜きたい文様を描き、
その上に呉須で濃染を行うと、
膠質を含む墨は給水性がない為に呉須を弾きます。
これを空焼きすると墨の部分が焼き抜けて白い文様となります。
その後に透明釉を施して本焼き焼成します。
この技法は盛期鍋島の地紋に広く使用されていますが、
施釉前に一度空焼きする工程が入る為に大変手間の掛かる手法といえます。


「自作物」と「窯物」

14代今泉今右衛門は自ら創案した美術作品を「自作物」とし、
それ以外の作品を「窯物(量産用の高級調度品)」と区別して制作しています。
自作物は「彫銘」、窯物(錦手)には「染付銘」が入ります。
自作物は美術品としての最高品質を保持する為、
制作には今右衛門窯の中でも特に優れた技術を持つ上級技術者が担当しています。
13代や14代今泉今右衛門の彫銘は自作物の記銘法として認識されていますが、
元来は自作物を区別する為ではなく、
11代今泉今右衛門が作風に応じて使い分けていた銘の一つでした。