厳しく端正な造形の中に温かな趣が感じられる備前面取向付です。日本料理を添えて完成される相性は抜群だと思います。
- 作者
- 森陶岳
1937(昭和12)年生
岡山県重要無形文化財
- 重量
- 約 227g(1客あたり)
- 径
- 約 10.6cm(最長:約 11.2cm)
- 高さ
- 約 6.5cm
- 次第
- 共箱
栞
- 状態
- 完品(無傷)
使用感のない良好な状態を保っています。
森陶岳 1937(昭和12)年生
森陶岳は備前焼の家系・森秀次の長男として岡山県備前市伊部に生まれました。
本名を才蔵といいます。
1959(昭和34)年に岡山大学教育学部特設美術科を卒業後、
中学の美術教師を経て、
1962(昭和37)年より作陶に専念しました。
1966(昭和41)年、日本工芸会正会員となりました。
「備前大壺」が東京国立近代美術館に買い上げられました。
1967(昭和42)年、日本工芸会中国展で総裁賞を受賞しました。
1969(昭和44)年、「筒形土器」が東京国立近代美術館に買い上げられました。
日本陶磁協会賞を受賞しました。
1971(昭和46)年、「彩文土器」が京都国立近代美術館に買い上げられました。
1979(昭和54)年、兵庫県相生市内の山中に大窯を築窯しました。
1982(昭和57)年、岡山県瀬戸内市牛窓町寒風に窯を築窯しました。
1983(昭和58)年、寒風に大窯を築窯しました。
1996(平成8)年、山陽新聞社賞(文化功労)を受賞しました。
岡山県重要無形文化財に認定されました。
1999(平成11)年、岡山日日新聞芸術文化功労賞を受賞しました。
2002(平成14)年、日本陶磁協会賞金賞を受賞しました。
2005(平成17)年、文化庁長官表彰を受賞しました。
2006(平成18)年、紫綬褒章を受章しました。
福武文化賞、岡山県三木記念賞を受賞しました。
2008(平成20)年、寒風に新大窯を築窯しました。
当初は豪放な備前焼作家として注目されましたが、
やがて古代の焼物、原始土器のたくましさに魅せられて創作します。
古備前の再現に情熱を傾ける一大プロジェクトはその伝統技法を解明するだけでなく、
備前焼の新しい造形を生み続けています。