古美術 天平堂

青手古九谷山水文大鉢(江戸前期)

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日本最初の磁器・初期伊万里から急速な技術革新により到達した青手古九谷。生命の儚さを象徴するかのように、限られた短期間の中で光り強く輝き、現在も日本磁器を代表するトップブランドとして高い評価を受け続けています。濃厚な色釉のせめぎ合いは豪奢にして華麗な饗宴であり、その堂々とした佇まいは特別な空気感を纏っています。見込みには山水文、周囲には杢目文と豪快な藤文が配されており、色絵仕様となった裏面も大変珍しいです。一尺(約30.0cm)を優に超える青手古九谷のミュージアムピースです。

商品コード
221117-1

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時代
江戸前期
17世紀中期
重量
1,730g
口径
34.4×32.9cm
高さ
9.0cm
底径
14.3cm
次第
桐箱(張込箱作成のご相談も承らせて頂きます)
https://tenpyodo.com/dictionary/wooden-box/
状態
完品(無傷)

美しい釉色、優れた状態と一級品の条件を満たしています。縁にノミホツがありますが、無傷といえる範疇です。


年表(肥前磁器)


古九谷様式

https://tenpyodo.com/dictionary/old-kutani/

古九谷様式とは江戸前期に肥前有田で焼成された伊万里焼の様式です。
1640~50年代になると染付を中心とした伊万里焼に色絵技法が導入され、
この目覚しい技術革新で初期伊万里が新たに発展した「古九谷様式」へと変貌を遂げました。
中国陶磁の模倣に始まった色絵磁器が日本独自の展開を見せ、
晴れやかな宴席の器として、
茶人好みの作品や懐石道具も多く造られました。
絵付けが格段に良くなった作品も見られ、絵師の参加も窺えます。
在銘作品も飛躍的に増え、「角福」、「誉」等の様々な銘款が用いられました。
皿類の高台幅が広くなった事から焼成中に高台内の底部が垂れるのを防ぐ為、
磁胎と同じ材質で作られた「針」という円錐状の支えを付ける手法が普及します。
初期伊万里は高台が小さい為に針(目跡)を使用した例は大皿を除いて少ないです。
色絵古九谷は堂々とした雄渾な力強さが感じられ、
独特のデザイン様式や油彩を思わせる濃厚な配色が用いられている事から、
加賀(石川県)で焼成されたという「加賀説」が長く信じられてきましたが、
有田古窯跡から古九谷様式と一致する多数の色絵素地や色絵陶片が出土し、
肥前(佐賀県)有田で焼成されたと考えられる「肥前説」が通説に至っています。
17世紀中期における肥前陶工達の血の滲むような努力により、
世界最高品質を誇る景徳鎮磁器を視野に捉えました。


青手古九谷

青手とは古九谷様式の色絵磁器の一種です。
この低火度釉を塗り込む技法は、
交趾三彩や黄地緑彩磁器(景徳鎮窯)等に影響を受けたと推測されています。
素地は大半が素焼きをせずに生掛け焼成であり、
良質の白色磁胎から半磁胎、粗悪な陶胎まで質にかなりの幅があります。
山辺田窯や丸尾窯が代表的産地とされています。