古美術 天平堂

藍九谷唐花松舟文大皿(江戸前期)

500,000

長閑な趣に満ちた藍九谷大皿です。柔らかい染付の発色が上品で、坐辺に置くと、何とも穏やかな気持ちになります。今泉元佑氏の書籍『初期有田と古九谷』に所載された現品です。

商品コード
220723-2

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時代
江戸前期
17世紀中期
重量
1,298g
口径
32.7cm
高さ
5.7cm
底径
17.6cm
次第
桐箱
来歴
『初期有田と古九谷』、今泉元佑 著、雄山閣、No20. 所載品
状態
完品(無傷)

縁に煙が入り、ごく僅かな釉剥げが見られますが、鑑賞の妨げになるような範囲ではありません。焼き上がりも良く、良好な状態を保っています。


年表(肥前磁器)


古九谷様式

https://tenpyodo.com/dictionary/old-kutani/

古九谷様式とは江戸前期に肥前有田で焼成された伊万里焼の様式です。
1640~50年代になると染付を中心とした伊万里焼に色絵技法が導入され、
この目覚しい技術革新で初期伊万里が新たに発展した「古九谷様式」へと変貌を遂げました。
中国陶磁の模倣に始まった色絵磁器が日本独自の展開を見せ、
晴れやかな宴席の器として、
茶人好みの作品や懐石道具も多く造られました。
絵付けが格段に良くなった作品も見られ、絵師の参加も窺えます。
在銘作品も飛躍的に増え、「角福」、「誉」等の様々な銘款が用いられました。
皿類の高台幅が広くなった事から焼成中に高台内の底部が垂れるのを防ぐ為、
磁胎と同じ材質で作られた「針」という円錐状の支えを付ける手法が普及します。
初期伊万里は高台が小さい為に針(目跡)を使用した例は大皿を除いて少ないです。
色絵古九谷は堂々とした雄渾な力強さが感じられ、
独特のデザイン様式や油彩を思わせる濃厚な配色が用いられている事から、
加賀(石川県)で焼成されたという「加賀説」が長く信じられてきましたが、
有田古窯跡から古九谷様式と一致する多数の色絵素地や色絵陶片が出土し、
肥前(佐賀県)有田で焼成されたと考えられる「肥前説」が通説に至っています。
17世紀中期における肥前陶工達の血の滲むような努力により、
世界最高品質を誇る景徳鎮磁器を視野に捉えました。