古美術 天平堂

古九谷色絵鳳凰文小皿(江戸前期)

御売却済

妖艶な色彩に魅了される上手の色絵古九谷です。触れると切れそうな程の鋭く厳しい端正な造形は、この時代における一つの到達点を示しています。色絵周囲には釉薬がマット状になったユウ(吸い込み)がはっきりと現れています。

商品コード
220307-2

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時代
江戸前期
17世紀前半
重量
138g
口径
14.6cm
高さ
2.3cm
底径
9.4cm
次第
桐箱
状態
縁に共直しがあります
縁に窯疵があります

柔らかみある綺麗な地肌、美しい五彩、焼き上がりも良好です。縁に共直しがあるのが、やや惜しいですが、肉眼では判別が付かない程に精巧です。


年表(肥前磁器)


古九谷様式

https://tenpyodo.com/dictionary/old-kutani/

古九谷様式とは江戸前期に肥前有田で焼成された伊万里焼の様式です。
1640~50年代になると染付を中心とした伊万里焼に色絵技法が導入され、
この目覚しい技術革新で初期伊万里が新たに発展した「古九谷様式」へと変貌を遂げました。
中国陶磁の模倣に始まった色絵磁器が日本独自の展開を見せ、
晴れやかな宴席の器として、
茶人好みの作品や懐石道具も多く造られました。
絵付けが格段に良くなった作品も見られ、絵師の参加も窺えます。
在銘作品も飛躍的に増え、「角福」、「誉」等の様々な銘款が用いられました。
皿類の高台幅が広くなった事から焼成中に高台内の底部が垂れるのを防ぐ為、
磁胎と同じ材質で作られた「針」という円錐状の支えを付ける手法が普及します。
初期伊万里は高台が小さい為に針(目跡)を使用した例は大皿を除いて少ないです。
色絵古九谷は堂々とした雄渾な力強さが感じられ、
独特のデザイン様式や油彩を思わせる濃厚な配色が用いられている事から、
加賀(石川県)で焼成されたという「加賀説」が長く信じられてきましたが、
有田古窯跡から古九谷様式と一致する多数の色絵素地や色絵陶片が出土し、
肥前(佐賀県)有田で焼成されたと考えられる「肥前説」が通説に至っています。
17世紀中期における肥前陶工達の血の滲むような努力により、
世界最高品質を誇る景徳鎮磁器を視野に捉えました。


鳳凰

鳳凰は梧桐(青桐)に宿り、竹の実を食べ、醴泉水を飲むという想像上の霊鳥です。
古来中国では麒麟、霊亀、応竜と共に「四霊(四瑞)」の一つとして尊崇されました。
聖天子出生の瑞兆として出現すると伝えられており、
体は前半身が麒麟、後半身は鹿、頸は蛇、尾は魚、背は亀、頷は燕、嘴は鶏に似て、
羽は孔雀のように五色絢爛で声は五音にかなって気高いとされます。
「鳳」は雄、「凰」は雌を指し、
中国で龍は「皇帝」、鳳凰は「皇后」の象徴としても知られています。
桐、竹、牡丹等と共に描かれる事が多いです。