古美術 天平堂

初期伊万里染付蕪文皿(江戸初期)

250,000

人気の高い蕪文を題材とした寛永期における初期伊万里です。厚手のしっかりとした造りで上手の作品に多い鍔縁が設けられており、ほんわかとした長閑な趣が感じられます。

商品コード
210602-2

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時代
江戸初期
17世紀前半
重量
427g
口径
19.8cm
高さ
3.6cm
底径
7.0cm
次第
桐箱
類似品
『新選古伊万里染付皿』、山下朔郎 著、創樹社美術出版、P150,No58.
状態
完品(無傷)

全面に地貫入が見られますが、甘手ではありません。染付の発色も良く、良好な状態を保っています。


年表(肥前磁器)


初期伊万里

https://tenpyodo.com/dictionary/early-imari/

初期伊万里とは1616(元和2)年に生まれたと伝えられる日本最初の磁器です。
17世紀中期頃までは「生掛け」といって、成形した後の素焼き(約900℃)を省き、
高火度で本焼き(約1,300℃)していました。
17世紀後半に素焼きの工程が取り入れられるようになると、
焼成中に歪んだり、割れたりする事も少なくなりました。
陶磁器を焼成する際に素地を保護する為に用いられる匣鉢(ボシ)が未だ使用されていない為、
窯内において灰や鉄分等の降り物が付着した作品も見られます。
窯床と器物の熔着を防ぐ方法として粗砂が撒かれましたので、
畳付に粗砂が付着した作品も多いです。
こういった磁器制作は朝鮮からの渡来陶工によって支えられたのですが、
文様構成は中国・明時代末期の景徳鎮磁器を模倣しており、
日本独自のスタイルを求めて試行錯誤を繰り返していた時期でもありました。
初期伊万里の銘款種類は極めて少なく、
文字の書き方やその意味さえも知らない陶工達が無造作に中国磁器を模倣して描いた為、
解読できない文字や誤字脱字も見られます。
又、陶工により描かれた素朴で味わい深い絵付けも初期伊万里の特徴の一つです。
技術的には未完成ですが、完成期には見られない初々しさや大胆さがあります。
「未完成の中に見出される美」こそが初期伊万里の最大の魅力であり、
温かみある独特の柔和な釉調は李朝磁器に通ずるものがあります。


蕪は寒い冬の時期にも沢山の葉を付け、
大きな実に成長する生命力の象徴です。
別名をカブ、カブラナ、スズナといいます。
「春の七草」の一つであり、1月7日(人日の節句)に食べて、
邪気払い、無病息災を祈願します。
かぶ(株)が上がるから幸運とされ、
かぶら・かしら(頭)は立身出世を意味する事から事業を始める縁起物ともされます。