古美術 天平堂

時代蒔絵鳥籠形小香合(江戸時代)

150,000

鳥籠形を模った「掌中の美」という言葉が相応しい時代蒔絵香合です。梨地、黒地、銀地を使い分けた抜群の構成感覚は並の作品と一線を画します。蓋甲の菊花は南鐐(純銀)により緻密に細工されており、時を経て落ち着いた地肌が何とも心地良いです。凛とした優美で豊かな佇まいに空間を昇華させる魅力が宿っており、茶箱に仕込んでもセンスの高さが際立ちます。

時代
江戸時代
状態
蓋に入があります
重量
20g
4.4cm
高さ
4.7cm
次第
時代箱
商品コード
210511-6

蒔絵

蒔絵とは漆器の表面に漆で絵文様等を描き、
乾かない間に金銀粉を蒔いては研ぎを繰り返して器面に定着させる漆芸技法です。
中国の戦国時代(紀元前403~紀元前221年)の遺跡からも発掘品が確認されており、
日本では奈良時代に創案されたと伝えられ、
平安時代に貴族社会の調度品や寺院内の装飾として発達を遂げました。
平安後期には螺鈿を併用する技法が盛んとなり、
鎌倉時代には平蒔絵や高蒔絵の技法が新たに生まれて基本的技法がほぼ完成します。
室町時代には研出蒔絵が生まれて高度に洗練され、
桃山時代には自由な意匠とシンプルな技法の大胆な表現で人気を博します。
江戸時代には繊細で絢爛な作品が西欧貴族の調度品として愛用され、
明治時代には意匠性の高い美術工芸品として芸術性を深めていきます。
各時代の上層階級の人々は生活用具を蒔絵で彩り、日常をより豊かなものとしていました。
蒔絵は「平蒔絵」、「高蒔絵」、「研出蒔絵」と大きく分類され、
螺鈿や截金等の技法が併用される事で作風に幅を魅せています。