古美術 天平堂

Special Preview先行紹介

初期色絵秋草文碗(江戸前期)

御売却済

染付を伴わない輸出色絵用の乳白色の素地に菊、牡丹、女郎花、紅葉文が鮮烈に彩られています。女性が鉄漿(お歯黒)を塗った後に使用した茶碗で「鉄漿茶碗」、「うがい茶碗」、「姫茶碗」と呼ばれます。女性の化粧には必要不可欠で美しい図柄が好まれました。「錦手菊絵水呑」と時代箱に記されており、国内に伝世されてきた背景が窺えます。薄茶椀として取り合わせを華やかに彩ってくれるかと思います。

時代
江戸前期
17世紀中頃
状態
完品
重量
242g
口径
15.2×14.8cm
高さ
6.1cm
底径
5.4cm
次第
時代箱
商品コード
210202-9

初期色絵

初期色絵とは寛文年間(1661~73)を中心に焼成された最初期の輸出用色絵磁器です。
古九谷様式と柿右衛門様式をブリッジする過渡的な作品として位置付けされています。
柿右衛門様式に近い作風のものは「初期柿右衛門」とも呼ばれています。
現存する作品はV.O.C(オランダ東インド会社)により欧州や東南アジアへ伝世した物が主で、
輸出総数は後世の輸出用古伊万里に比べると極めて少ないです。
この時期の色絵は中国・明時代の色絵磁器の影響を強く受けており、
中国磁器の模倣に始まった有田磁器は輸出の始まりと共に和様化していきました。

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