春海バカラ鉢

¥700,000

特別注文品として制作された希少性の高い春海好みのアンティークバカラです。鋭利繊細に刻まれた籠目文様が無数の美しい煌めきを放ち、懐石具、菓子鉢、水指として重宝されます。

在庫あり

時代20世紀前半
状態完品
口径17.8cm
高さ11.4cm
底径8.2cm
次第共箱
商品コード: 190128-5 商品カテゴリー: ,

説明

春海バカラ

 バカラと日本との関わりの歴史は、
1901(明治34)年に時計と宝石を取り扱っていた大店の主人・安田源三郎が欧州土産として、
親戚筋にあたる春海商店3代春海藤次郎にバカラのクリスタルを贈った事に始まります。
藤次郎は卓越したカットと絢爛な金彩に魅せられ、
1904(明治37)年頃からバカラ製品の輸入を始めて多くの茶人に提供しますが、
当時の輸入価格の目安としては大鉢一つで家一軒分にあたる数千万円という破格の価格でした。
三井や住友といった関西の歴々たる財閥を顧客に抱える春海商店にとっても、
簡単に捌きやすい商品ではなく、
広い洋間に合うようにデザインされていたバカラ製品は日本の狭い茶室や座敷にはそぐわず、
自身が茶道具や懐石道具をデザインして「春海好み」として特別注文するようになりました。
漆椀を手本にした金縁千筋紋の汁椀や飯椀、陶器を模した徳利や杯、
中国古陶磁の角鉢をもとにした金縁霰切子枡鉢等、
茶人ならではの発想で注文されている様子が窺えます。
国内で群を抜く資本力を備えていた春海商店とはいえ、
遠く離れた異国へ向けて特別注文する事を断行した勇気と先見性には驚嘆すべきものがあります。
春海商店の美意識を上質な鉛クリスタルガラスで見事に表現した、
バカラ職人達の洗練された腕や完成度の高いデザインは現在も多くの人々を魅了し続けています。
近年もバカラ社で「平成の春海好み」として復刻されています。