南京赤絵仙桃鹿猿文皿

¥300,000

奔放洒脱な南京赤絵を代表する作品です。たわわに実った不老長寿の仙桃の下で猿と神の使いとされる鹿が佇み、踊るように鳥が舞う桃源郷を表現しているかのようです。鍔縁の市松文様が吉祥の器をより昇華させています。同手作品が京都国立博物館に収蔵されています。
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在庫あり

時代明時代末期~清時代初期(17世紀)
状態完品
口径20.7cm
高さ2.7cm
底径14.0cm
次第桐箱
類似品『陶磁大系45 呉須赤絵、南京赤絵』、平凡社、P69,No86.
商品コード: 180903-8 商品カテゴリー:

説明

南京赤絵

 南京赤絵とは明時代末期から清時代初期に景徳鎮民窯で焼成された五彩磁器です。
天啓赤絵と色絵祥瑞は区別される傾向にあります。
名称の由来は明王朝の都が南京にあった事から、
中国から渡来した色絵(五彩)磁器という漠然としたものです。
染付はあまり使用されずに色絵のみで構成されているものが多いです。
欧州向けは主に壺、盤、水注、花瓶、大徳利、蓋物等の大作が中心を成し、
日本向けは食器や茶道具から構成されています。

明・清年表

絵文様の解説

 桃はバラ科桃属の落葉小高木で原産国は中国が知られています。
3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花を付け、
果実は7月から8月に実ります。
「桃の花」は春の季語、「桃の実」秋の季語でもあります。
古くから日本に渡来して各地で栽培されました。
白桃、黄桃、椿桃、蟠桃等、品種が多いです。
中国では不老長寿の仙果、
日本では『古事記』に伊弉諸尊が黄泉国から逃げ帰る時、
黄泉醜女を桃で追い払ったという説話があり、
悪鬼(邪気)を払う力をもつ霊果とされています。

 鹿は神の使いとして神社に飼われる事もあり、
角は雄のみにあって毎年生え変わります。
中国では1000年で「蒼鹿」、1500年で「白鹿」、2000年で「玄鹿」になるとの伝説があり、
長寿の仙獣とされています。
寿老人には玄鹿を伴う表現が多いです。
又、福禄寿の「禄」と同音同声である為、文字の上からも長寿の象徴とされています。
明・清時代の磁器には多数の鹿が描かれた百鹿文が知られています。
日本においては平安時代に鹿と紅葉を組み合わせる文様が生まれ、
後に和様意匠として長く用いられる事になりました。