古九谷色絵木菟文輪花小皿

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上手の捻縁となった厚手の色絵古九谷です。油彩を思わせるような濃厚な色彩が鮮烈で心地良く、色絵周囲には釉薬がマット状になった吸い込み、光下で斜めから見ると美しい虹彩(ハレーション)を覗き見る事ができます。虹彩は釉薬に含まれる銅の成分が焼成時に炭素と結び付いて金属銅に還元する現象で色絵古九谷にしばしば見られます。滴翠美術館の旧蔵品であり、『日本の陶磁11 古九谷』に所載されている作品は10枚あった内の1枚です。

御売却済

時代江戸前期
17世紀前半
状態木菟文の顔にあった剥離を色合わせしています
縁に僅かな共直しがあります
縁に僅かな窯疵があります
高台に小ボツがあります
口径14.5cm
高さ2.2cm
底径9.0cm
次第薬籠箱
アクリル皿立付
来歴滴翠美術館 旧蔵品
『古九谷 日本の陶磁11』、中央公論社、P132,No190.
(所載されている作品は10枚あった内の1枚です)
商品コード: 180804-4d 商品カテゴリー:

説明

古九谷様式

 古九谷様式とは江戸前期に肥前有田で焼成された伊万里焼の様式です。
1640~50年代になると染付を中心とした伊万里焼に色絵技法が導入され、
この目覚しい技術革新で初期伊万里が新たに発展した古九谷様式へと変貌を遂げました。
中国の模倣に始まった色絵磁器が日本独自の展開を見せ、
茶人好みの作品も多く造られました。
絵付けが格段に良くなった作品も見られるようになり絵師の参加も窺えます。
在銘作品も飛躍的に増え、「角福」、「誉」等の様々な銘款が用いられました。
皿類の高台幅が広くなった事から焼成中に高台内の底部が垂れるのを防ぐ為、
磁胎と同じ材質で作られた針という円錐状の支えを付ける手法が普及します。
色絵古九谷は欧州人の好みに不向きであった為か殆ど輸出されておらず、
国内の需要に応じて制作されたと推測されています。
古九谷様式も後半期には柿右衛門様式を思わせるような薄造りとなり、
絵文様も細密化していきます。

肥前磁器 関連年表

絵文様の解説

 木菟(みみずく)には羽角(うかく)という耳のように突出した羽毛があり、
梟(ふくろう)には一部を除いてありませんが、
何れもフクロウ科に属する同じ仲間で分類学上の区別はありません。
梟は古代ギリシャでは女神アテナの従者であり、
「森の賢者」と称される知恵の象徴とされています。
日本において「不苦労=苦労しない」、「福来郎、福籠=福が訪れる」、
「福老、富来老=豊かに年を取る」、「福路=旅の安全、人生の幸福」等のゴロ合わせから、
幸福を招くとも伝えられます。