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 天平堂

2022年3月28日

展覧会情報「菊畑茂久馬」展

展覧会情報「菊畑茂久馬」展

2022(令和4)年 3月19日(土)~5月8日(日)
太宰府天満宮 宝物殿 企画展示室

https://keidai.art/event/812


2022年3月19日から太宰府天満宮宝物殿で菊畑茂久馬(1935~2020)先生の絵画展が開催されています。
菊畑先生は長崎市に生まれました。
3歳で父親を亡くし、福岡市に移り、前衛美術グループ「九州派」に参加します。
筑豊の炭鉱を描いた山本作兵衛先生の作品評価に大きな足跡を残し、
戦争記録画にも向き合いました。
菊畑先生の鮮烈な青の画面が制作年代を追って展示される様相は、
菊畑先生ご遺族様と太宰府天満宮様の信頼関係から成り立った結晶であり、
感慨深いものがありました。
第二展示室では菊畑先生と同世代の中西夏之先生、
メリル・ワグナー先生、アン・トゥルイット先生等の展示も太宰府天満宮様のこだわりが窺えます。

神戸智行先生の四曲一双の屏風「一瞬の永遠」も同時に展示公開されており、
2011年3月11日の東日本大震災が発生した時、
太宰府天満宮境内で梅の花を描いていた神戸先生の中で千年の時と震災が交差し、
一瞬一瞬の積み重ねの思いが作品になったものだそうです。
この屏風を前にし、平穏な日常、家内安全の大切さ、ありがたみを改めて感じさせて頂きました。
会期は5月8日までです。