古美術 天平堂

細川護光

Morimitsu Hosokawa

井戸茶碗(細川護光)

御売却済

品位と風格を備えた大振りの井戸茶碗です。胴にめぐる轆轤目、枇杷色の変化ある景色、高い竹節高台、見事な梅花皮と最高の出来栄えを示しています。

作者
細川護光
1972(昭和47)年生
状態
新品
重量
384g
口径
17.0×16.5cm
高さ
7.3cm
底径
6.0cm
次第
共箱
商品コード
210413-4

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細川護光 1972(昭和47)年生

東京都で生まれ、熊本市で幼少期を過ごす。
1999(平成11)年 三重県伊賀市の「土楽窯」7代福森雅武氏に師事。
2006(平成18)年 熊本市「泰勝寺跡」にて開窯。
2007(平成19)年 熊本県南阿蘇村久木野にも築窯。
2008(平成20)年 京都にて初個展。以降、全国各地で個展を開催。
樂焼、信楽、高麗等を手掛け、永青文庫の理事も務める。


井戸茶碗

井戸茶碗とは高麗茶碗の一種です。
作行の相違から「大井戸」、「小井戸」、「青井戸」、「小貫入」等に区別されており、
井戸に準ずる一連の高麗茶碗は「井戸脇」と呼ばれています。
名称の由来については人物名や地名等の様々な諸説がありますが、
他の高麗茶碗と同様に定かではありません。
見所は大振りで腰の張った椀形、胴にめぐる轆轤目、深い見込み、溶着を防ぐ為の目跡、
高い竹節高台、高台内に立った兜巾、貫入の見られる枇杷色の釉薬、
高台回りに釉薬が結露のように集まって生じた梅花皮等ですが、
これらの諸条件を全て備えた茶碗は少ないです。
焼成された窯の所在や年代等の確証は定かではありませんが、
16世紀頃に慶尚南道付近の民窯で焼成された物と推測されています。
「一井戸、二楽、三唐津」と謳われるように高麗茶碗の最高位とされており、
古くから賞翫されてきた為か日本に伝来する井戸茶碗の数は比較的多いです。
村田珠光や千利休によって侘び茶が大成される中で高麗茶碗の受容は進んでいきますが、
中でも井戸茶碗は室町~桃山時代にかけて日本に請来され、
無作為の姿形や景色が侘びの茶風に適うものとして格別の存在になっていきました。
大らかで枯淡な美を見出して茶の湯に取り上げた茶人達の見立ての眼力や執着には、
並々ならぬものがありました。
16世紀末の天正年間末期には既に天下一の評価を受けていたとされ、
それだけに大名家の所蔵品に帰する物も多く、
所有者の名前を銘とする井戸茶碗が多いのも頷けます。