
3年ぶりの唐津やきもん祭り茶会
2022年5月1日
コロナ禍の中、2年間休止された「唐津やきもん祭り茶会」。
GWの活気ある唐津を象徴する一大イベントで、
申込開始後には予約が殺到して、すぐに満席になるという大人気のお茶会です。
席入り前に空を見上げると、太陽の周りに虹が輪になって現れた「日暈(ハロ現象)」が。
3年ぶりの開催を祝福するかのようです。
会場は佐賀県唐津市の「旧大島邸」。
唐津の近代化に尽力した大島小太郎氏の旧宅です。
目にも鮮やかな新緑、
朝鮮の民族衣装・チマチョゴリ、
日常を忘れるかのような演出の数々。
東屋の李朝席では妙行寺ご住職の三隅智城さんが。
いつもの優しい笑顔に癒され、ホッと一息。
とても居心地の良い空間。
15〜16世紀の粉青沙器の数々。
古唐津のルーツを辿りながら、
朝鮮半島のお茶菓子と五味子茶による温かいおもてなし。
粉青沙器の産地、種類、技法と分かりやすく、
とても丁寧にご説明頂きました。
茶室では光明寺ご住職の山西昭義さん。
素晴らしい室礼、笑顔と笑いの絶えないお席。
お茶席といえば、「敷居が高く、マナーが分からないので」という事をよく耳にしますが、
山西さんのお席には、
唐津を訪ねていらっしゃったお客様に楽しんで頂きたい、
少しでもお茶の世界に触れてほしい。
という想いがひしひしと伝わってきます。
昨今は古唐津の茶器や酒器が美術マーケットで高騰しております。
三隅さんや山西さん、唐津を愛してやまない皆様の気持ちが、
古唐津の人気を底上げしているのでしょう。
お見送りも安定のピースサインで。
唐津やきもん祭りは5月5日までです。