評価基準と傷・直し 古美術天平堂

評価基準と傷・直し

●古美術・骨董品の評価基準

古美術・骨董品には「いつの時代にどこで造られた物」、
「どのような用途で生まれた物」、「品質や状態」、
「(茶道具では)伝来、所持、時代箱、家元の書付、次第」等の根底に基づいた
美術競売(オークション)での正確な相場がございます。
作品が少なく希少価値のある人気作品は必然的に評価も高くなります。
初期伊万里を例に挙げてみますと「吹墨月兎文様」等の人気作品は、
同じ時代に造られた別の図柄の初期伊万里に比べて何倍もの価格で取引されています。
鑑賞陶器は主に作品自体に重点が置かれて評価されますが、
名物等の茶道具に至っては伝来や所持による付加価値が、
評価の大半を占めているといっても過言ではありません。
又、茶道家元が茶道具の価値を認めた書付(鑑定)は、
其々の流儀において重宝される事から需要も高くなってきます。

●陶磁器の傷・直し

異物にあてる等して生じた「入(ニュウ)」、「ホツ」、「欠け」は「傷」となり、
程度(範囲・箇所)や作品によっても大きく異なってくるのですが、
基本的には欠点(減額)対象となります。
この傷を補強すると共に見栄え良くする技法が「直し(修復)」であり、
「金直し」、「銀直し」、「共直し」等と区分されています。
金蒔絵を用いる等して精緻な文様を加えた職人の手に掛かった物は、
直しの域を超えて雅味のある仕上がりを見せています。
(※地貫入とは素地と釉薬の収縮率の相違から生じた貫入で傷の範疇には含まれません。)
陶器(土物)の場合には景色や見所として喜ばれる場合もありますが、
磁器に至っては欠点となります。
古美術品は数百年という永い年月を経過しており、
使用目的で生まれた物が大半を占めておりますので、
作品によっては多少の傷も仕方ないかもしれません。
傷や直しがあまり気にならないという方には安く入手できるといった見解もございます。

金直し 銀直し 直し(蒔絵)

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