茶道用語 古美術天平堂

茶道用語

●大炉

大炉は裏千家11代玄々斎宗室が創案したもので厳寒の時期(2月頃)に開炉されます。
現在の一般的な炉の寸法は一尺四寸(42cm)ですが、
大炉は一尺八寸(54cm)です。 現在の寸法に固定し始めたのは天正年間(1573〜92)頃とされ、
それ以前は概して一尺四寸よりも大きく、
一尺九寸(57cm)というものもありました。
六畳逆勝手で炉壇は鼠土が約束となり、大振りの釜が用いられます。
初炭、濃茶、後炭、薄茶の点前も「大炉の逆勝手」で行います。

●釣釜

釣釜は炉から風炉に移る3〜4月頃に掛けられます。
細長く小さな筒釜が用いられますが、
往時は無季で侘茶は常釜を釣釜や透木釜として扱いました。
釣釜や透木釜は炉中に五徳を据えない為、
七種蓋置の一つである五徳蓋置を用いる事ができます。
点前において釣釜はゆらゆらと揺れるので、
陽炎や春風といった春の息吹を連想する事ができます。

●透木釜

透木釜は炉から風炉に移る3〜4月頃に掛けられます。
炉の名残りである透木釜は羽で炉中の火気を感じさせない心遣いがあります。
透木とは敷木より転化した名称で釜羽を支え、
釜を浮かして風通しを良くする役割を果たします。
利休好みに厚朴がありますが、
現在は宗旦好みの桐材が主として用いられています。
裏千家7代竺叟好みに桜材、裏千家13代圓能斎好みに梅材があります。
透木釜や釣釜は炉中に五徳を据えない為、
七種蓋置の一つである五徳蓋置を用いる事ができます。

●中置

中置とは風炉から炉に替わる前の10月に行われる点前です。
闌秋の冷気を感じて火気が恋しくなる頃、
風炉を道具畳の中央に据えて火気を客方に近付けます。
元来は名物風炉を中央に一つ置きした事から始まりました。
中置の点前では細水指が用いられます。

●三炭三露

客を迎えるにあたって「三炭三露」を整えるといいます。
三炭とは「炉中の下火」、「初炭」、「後炭」、夜咄においては「初炭」、「後炭」、「留炭」です。
三露とは下記のような意味を持っています。
@露地の三露「初水(席入り前)」、「中水(中立ち前)」、「立水(退席前)」の打ち水、
A席中の三露「掛物の風帯の露」、「花の露」、「茶杓の露(茶杓の最先端)」、
B「心の露(潤い・情感)」、「雨露の露(朝夕の露)」、「露地の露(整えられた露地の露)」です。
@「露地の三露」の場合は「三炭」と合わせて「三炭三露」といいます。

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