贋作について 古美術天平堂

古伊万里の贋作にご注意下さい

インターネットオークション等におきまして、
正真(ほんもの)を精巧に模倣した贋作(にせもの)が多く出回っています。
近年における模倣技術の発展は目覚ましく、
一見して判断が付け難いような精作(贋作)まで見られます。
贋作に汚れや擦り傷を付けて古く見せようとしたり、
傷(欠け、ホツ)を故意に作って金直しや銀直しを施すという、
心理の逆をついた悪質な贋作まで出てきています。
器物自体は本物でも描かれている文様は後から加えられた「後絵」という事もあります。
ここ数年で美術館クラスの名品から、
身近な伊万里食器(江戸後期〜幕末期の大皿や蕎麦猪口等)まで幅広く偽造されており、
日本の芸術文化の衰退にも繋がり兼ねません。
「贋作に手を出さない、近寄らない」という事が贋作生産の減少に繋がっていきます。
下記は贋作の一例です。

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(贋作)藍柿右衛門鮎文皿

(贋作)藍柿右衛門鮎文皿

江戸中期(盛期)の藍柿右衛門に似せて作った贋作です。
鮎皿は柿右衛門様式の中でも特に人気が高い画題の一つとして知られています。
これは転写による染付で、
肌合いも落ち着きのない特有の釉調を呈しています。
比較的精巧にできた贋作です。

(後絵)柿右衛門様式色絵菊花文変形皿

(後絵)柿右衛門様式色絵菊花文変形皿

白磁の器物自体は江戸中期(盛期)における本物の濁手なのですが、
上絵付け(色絵)された菊花文様は後世(近代)に加えられた後絵です。
白磁自体には長年使用されてきた事で生じた多くの使用擦れが確認できますが、
これが色絵にかかる部分で途切れており、
色絵の上にも本来生じるべきはずの使用擦れが確認できないのが特徴です。
色絵顔料も盛期作品に比べると違和感があります。

(贋作)柿右衛門様式色絵菊花文壺

(贋作)柿右衛門様式色絵菊花文壺

江戸中期(盛期)の色絵柿右衛門に似せて作った贋作です。
落ち着きのない嫌な釉調を呈していますが、
土見せは本歌にも迫るような精巧な土味となっています。
壺を始めとした袋物も多くの贋作が見られます。

(贋作)初期鍋島染付大根文変形皿

(贋作)盛期鍋島染付大根文変形皿

盛期鍋島に似せて作った贋作です。
手取りが重く、
落ち着きのない特有の釉調を呈しています。

(贋作)藍鍋島萩文皿

(贋作)藍鍋島萩文皿

江戸後期〜幕末の鍋島に似せて作った贋作です。
作行は悪く、
比較的判別は容易です。

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