初期伊万里皿の買取 古美術天平堂

初期伊万里染付山水文皿

時代 江戸初期
1610〜30年代
状態・詳細 見込みに入が2本(10.5cm、9.6cm)あります
口径 16.5cm
高さ 3.5cm
底径 6.5cm
商品番号 a3200
価格 ¥300,000
在庫:
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制作年代の下限を特定できる天神森窯と考えられる初期伊万里です。
「倣筆意」と記された陶片は天神森窯から出土しており、
「倣夏筆意」等の伝世品も確認されています。
「夏」は南宋の画家「夏桂」を指し、
夏桂の筆使いに倣うという意味を示しており、
このような書き方は「八種画譜」等の絵手本に見られます。
見込みに入が2本見られますが、
天神森窯という時代古格や資料性を考慮すると許容範囲かと思われます。

(参考資料)
http://www.umakato.jp/kyuto/019.html

最初期の初期伊万里を焼成した窯 「天神森窯」

天神森窯は佐賀県西松浦郡有田町天神元に所在した江戸時代の窯跡です。
胎土目積みから砂目積み段階にかけての窯で、
出土品は陶器と磁器の両方が見られ、
1637(寛永14)年に鍋島藩による窯場の整理統合が行われて閉窯したと伝えられます。

素朴で温かみある未完成の美 「初期伊万里」

初期伊万里とは1616(元和2)年に生まれたと伝えられる日本で最初の磁器です。
伊万里焼の特徴として江戸前期・寛文時代(1661〜73)頃まで「生掛け焼成」が行われます。
生掛け焼成とは器形成形後の素焼き(約900度の低火度焼成)を省き、
呉須で下絵を描いて約1300℃で本焼き焼成する技法です。
このようにして温かみある独特の柔和な釉調が生み出されました。
素焼きを行っていない創成期故に素地の強度不足や、
焼成時における収縮率からの破損、亀裂、歪みが生じたりする事も多くありました。
この時代には匣鉢(ボシ)が未だ使用されていない為、
窯内において灰や鉄分等の降り物が付着した作品も多く目立ちます。
窯床と器物の熔着を防ぐ方法として粗砂を撒いたりしていますので、
畳付に粗砂が付着した作品も多いです。
こういった磁器制作は朝鮮からの渡来陶工によって支えられたのですが、
文様構成は中国・明時代末期の景徳鎮磁器を模倣しており、
日本独自のスタイルを求めて試行錯誤を繰り返していた時期でもありました。
初期伊万里の銘款種類は極めて少なく、
文字の書き方やその意味さえも知らない陶工達が無造作に中国磁器を模倣して描いた為、
解読できない文字や誤字脱字も見られます。
陶工により描かれた素朴で味わい深い絵付けも初期伊万里の特徴の一つです。
技術的には未完成ですが、
完成期には見られない初々しさや大胆さがあります。
未完成の中に見出される美こそが初期伊万里の最大の魅力です。

肥前年表(初期伊万里)

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