現川焼の買取 古美術天平堂

現川打刷毛地雲龍文長皿

時代 江戸中期
1691(元禄4)年〜1749(寛延2)年頃
状態・詳細 縁に僅かな小ボツがあります
口径 17.4×13.7cm
高さ 3.1cm
底径 8.1cm
類似品 『現川 長与 亀山展』、福岡市美術館、P21,No29.
商品番号 a2700
価格 ¥250,000
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古美術 天平堂

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幻の陶器として名高い盛期の現川焼です。
轆轤挽きした皿の四方を切り取った隅切りの長方形とし、
この削りが鋭く厳しい緊張感と清潔感を保っています。
細やかな縮緬状の打刷毛地に雲龍と宝珠文が呉須で描かれており、
青味を帯びた白濁が雲中に身を潜めるかのような龍の臨場感を引き立てています。
裏面には轆轤で皿を回転させて中央部分から刷毛を当て、
幾重もの同心円状の筋目を描く渦刷毛目が伸びの良い筆捌きで高台内外に施されています。
縁に僅かな小ボツが見られますが、
陶器である事や時代古格を考慮すると完品の範疇に含められるかと思います。

優雅風流を留めた幻の古陶 「現川焼」

現川焼とは肥前国彼杵郡矢上村(現:長崎市現川町)で焼成された陶磁器です。
別名を矢上焼といいます。
諫早家記録『日新記』には1691(元禄4)年に田中刑部左衛門が開窯したと伝えられます。
現川焼は素地のきめ細やかさに特徴があり、
陶器でありながら磁器を思わせる薄造りの作行は入念な水簸から生み出されます。
柿右衛門家に残る元禄元年頃の土型には刑部左衛門の息子達の名が記された物もあり、
器形は当時の洗練された有田・南川原山等の磁器を意識しているように思われ、
輪花形や鮑形等に成形したりする例にも共通点が見られます。
鉄分を多く含んだ素地に技巧を凝らした各種の刷毛目技法が用いられ、
鉄釉、呉須、胆礬、白泥で空間美を意識した瀟洒な絵付けが施されています。
京の優雅風流を留めた現川焼は「九州の仁清」という名に相応しい妙趣ある美です。
伝世品は少ないですが、白、黄、緑、紫等の色釉で彩られた「現川三彩」も知られます。
終末期には僅かながら染付磁器も焼成されました。
最盛期には京都や大阪方面まで販売していたと伝えられますが、
延享年間(1744〜48)の頃から極端な不景気に陥ったとされ、
1749(寛延2)年頃には廃窯となりました。
活動した期間も僅かで伝存する作品数も少ない事から幻の古陶として珍重されています。

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